症 状
癌は初めのうちは小さな細胞のかたまりで、特に症状はありません。大腸の内側のような広い空間がある部位に癌ができると、かなり大きくなるまで自覚症状がまったくないこともあります。一方、もっとスペースの限られた部位、たとえば声帯などでは、癌が比較的小さいうちから声のかすれなどの症状が出てくることがあります。
症状が生じる原因としては、癌の増殖と浸潤による組織への刺激や破壊、癌による他の組織への圧迫、癌がつくる毒性物質の作用、本来は他の身体機能に必要なエネルギーや栄養分を癌が消費してしまうことなどが挙げられます。癌が転移すると、最初にできた原発部位で増殖していたときにみられた一連の症状とは違った、別の症状が現れることがあります。
癌が増殖し全身各所に広がると、さまざまな合併症が出てきます。中には緊急治療が必要となる重大な合併症もあります。腫瘍随伴症候群と呼ばれる一連の合併症は、癌が生成した物質が全身に広がって起こるものです。
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